静かな生活 ~ 東京で双子育児 ~

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テッパンおもちゃ『KOIDE 汽車ポッポ』【2】

3

*** 双子2歳3ヶ月 ***

P7027334.jpg
汽車ポッポ(木輪) 20,520円(税込)

さて、前回の記事(→☆)では「KOIDE 汽車ポッポ」は、ここがイイ!!!
という私の意見をぶち上げさせていただきましたが、
今日は、(有)KOIDE東京・社長の目黒道夫さんに伺った主な話を、
Q & A方式でまとめたいとおもいます^ ^

とある理由があり、取材を申し込んだのですが、
普段、取材もお断りになることもあるそう。
年末のお忙しいところ貴重な機会を頂いた目黒さんに、改めて感謝いたします。

-------

IMGP1203.jpg
2014年12月、(有)KOIDE東京の東京オフィスにて

■「私は汽車ポッポがすごくいいおもちゃだと思うのですが、
その開発した経緯や秘話などがあれば教えてください」


(目黒氏)『これは35年前に作ったものです。当時は、つかまりだちを始めた子どもが
遊ぶおもちゃと言ったら、カタカタ(手押し車)だった。

それに替わるものを作ろうと思い、発想を変えてみたのが汽車ポッポ。

カタカタは軽いので、押すと、押した力以上に前へ転がってしまう。
それを解消するために、自分では「ヘラ」と呼んでいるが、(→☆前回記事参照)
ストッパーをつけて、前に転がっていかないようにしている。

このヘラをつけるために、鉄の棒にビスを打っているのだが、これが難しい技術。」



■「35年とは驚きです…この汽車ポッポ、とても丈夫ですよね。」

(目)「今は親が使っていたものを、子どもにも使わせている人が増えたよ。
当時のものをまた使いたいから、「修理してください」と持ってくる人も多い。

壊れないし、修理したら使えるし、親子孫と三代に渡って使えるから、売れない(笑)

どんな形でも、頑丈で壊れない。
おもちゃを作る人にはそういう発想が必要。
一度壊れたら、二度と遊ばないでしょ。



■「すごい技術なのですね…」

(目)「おもちゃはほぼ全て、自分の手づくり。
ビスやプラスチックの部品も1人で作っている。
つまり、ビスやプラスチックの車輪などの、全ての金型(かながた)から自分で作ってるの。」



■「◎ ◎!!木の加工だけでなく、金型作りからお一人で?!」

(目)「この汽車ポッポ、発売当初はプラスチックの車輪だった。
畳で使われるのを想定していたから、畳の表面や窓のサンにぶつかっても
いためないように配慮して、わざとプラスチックにした。

でもその後、急速にフローリングの住宅が増えて、要望もあって、
木の車輪に高分子合成樹脂エラストマーを使うようになった。

どういう素材かというと、お弁当箱のパッキンに使われるもので、
熱に強く耐久性がある。ゴムのようにヒビ割れてこないから、長持ちするんだね。」


IMGP1206.jpg
汽車ポッポ(左が木輪、右が樹脂輪)


■「技術の高さもさることながら…私はこの見た目の美しさにやられてしまいました。」

(目)「結構、凝っているんだよ。前の部分には10cmの丸太を使っていてね。
技術があっても、デザインがなければおもちゃにはならない。

本当はダンボールのようなものでも、子どもはおおいに遊ぶんだけどね。
それじゃ売れないから(笑)

だから同じ箱でもダンボールではなくて、こういう箱にしてね、蓋と本体が四隅だけ接地するようになっていて、
箱と蓋の間に隙間があるから、小さい子どもでも指がはさまれないようになっているの。」


IMGP1199.jpg
奥に見える茶色の箱が、その商品・おもちゃ箱 43,200円(税込)。
おもちゃ箱としてはもちろん、ベンチにしたり、中に入って遊んだりしても充分耐えうる強度がある。

双子を遊ばせてもいいよ~と言ってくださったので、インタビュー中は
オフィスのおもちゃで遊ばせ、放たせて頂きました…(-v-;)



■「国産の木材を使っていますよね。汽車ポッポはブナとセンの木ですが、
なぜその樹種を使おうと思ったのですか?」


(目)「素材選びが要。適材適所で樹を選んでいる。
汽車ポッポには10cmの丸太を使っているが、これがいまなかなか手に入りにくくなっていてね。
材木を探すことがひとつの大きな仕事になっている。

汽車ポッポは、車輪や取っ手、汽車の顔などの部品部分はブナ。
ブナはササクレになりにくく、目が詰まっていて密度が高いため丈夫。
欠けたとしても、長く遊ぶことができる。ブナはあらゆるおもちゃの土台にする。

ただ、ブナは白太(しらた)・赤太(あかた)など、色のムラが出やすい。

座面などの部分は、センの木。
センの木は、耐久性はブナより劣るが、木そのものが太く、
木目や色にムラがないため均一感がある。

ホラね、(汽車ポッポを爪でぎゅっと押す)
センの木の部分はすぐに爪のあとがつくでしょ。柔らかいんだ。
で、ブナは爪で押しても跡がつかない。密度が高いんだね。」


■「部分部分にあった木材を選んでいらっしゃるわけですね。
他に苦労などはありますか?」


(目)「そのおもちゃの機能や技術は関係なく、木目がきれいではない
(赤太と白太に分かれていたり、シミのような模様があったり、節があったり)ということで
クレームにもなることがあるので、苦労する。

ウラもおもてもピカピカじゃないと…という日本の消費者の風潮がある。
自然のものなので仕方ないことだし、そもそもそこが重要な場所ではない。

木(財産)を(充分乾燥させるために)3年も寝かしてつくっている。
そのうえ、考え抜いて、高い技術を使って一生懸命作って、
挙句の果てには“木目がきれいじゃない”という理由で返品・交換…

ガックリきちゃうよね。
商品の機能がどうの、という評価じゃないからね。

だからね、カタログやパンフレットには、わざと木目がきれいじゃなかったり、
色にムラのある商品を載せている。
最初から期待されないし、クレームがあった時にもカタログを見せて、これが標準、
カタログよりあなたの商品の方がきれいでしょ…といって納得してもらう、などの苦労がある。」



■「う…それは消費者として、耳の痛い話です…」

(目)「ヨーロッパのおもちゃっていうと、日本人は有りがたがる傾向にある。
ヨーロッパの人は国内で売る発想はなくて、輸出で稼いでいるから、
木を染色してごまかしていることもよくある。

ヨーロッパから来て日本で売れている「いいおもちゃ」とされている定番のものも、
ひっくりかえして裏を見ると、結構カンタンに作ってしまっているものもある。

どのおもちゃが遊び手を配慮しているものなのか、どこに高い技術が使われているのか…
ぜひおもちゃを見る目を養ってください。」



■「しょ…承知しました…◎ ◎;」

(目)「売り手も同じことでね、小売サイドでも最近は、
商品に対して思い入れがあるところは少ない。

家電量販店や大手おもちゃチェーン店などからも、商品を置かせてもらえないか、
と引き合いはあるけれど、断っている状態。」


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おしゃぶり・トレト 2,160円(税込)
これだけの太さの丸棒を、リングの外側に穴をあけずにはめこむ…
普通考えたらできないけれど…どうやってできているんだろう???



■「おもちゃをお一人でつくられているということですが、
後継者などは考えていらっしゃるのでしょうか?」


(目)「技術を教えてほしい、という引き合いは絶えずあるが、
マニュアルのないものだし、感覚の世界なので、なかなか難しい。

特に、プラスチック加工から木に入ってきた人は適応が難しいね。
プラスチックの世界では「すべてが同じ」でないと、それは不良品になってしまう。
木は「すべてが違う」からね。

細かくて気の遠くなるような作業に音(ね)をあげてしまうんだ。


あとは、木材は仕入れてから3年寝かせるので、資金が寝ちゃう。

自然のものだから、その3年の間にヒビが入ってしまって使えない場合もあるし。
さっき言ったように、そうして苦労してやっとできたら、
「木目が気に入らない」という理由で返品・交換…ということもある。

そういった生活は若いヒトには無理なのではないか。
(やろうと思わないし、採算がとれない)

自分も今はおもちゃは趣味でやっているようなもので、木球や三角錐など…
技術的に他でなかなか作れない木製部品を作って、卸してペイしている状態。

球体に平らな面が残ってしまっているものも「球」と称しているものも見かけるが、
平面のない球体をつくれる日本人は100人いるかいないかなのではないか。

木工でメシが食えるかどうかは、「ろくろ加工したものをネジでとめられるか」「球体がつくれるか」で決まる。
(自身も)経理・税理が本業だしね。デザインだけではなかなかメシはくえないよ。」


IMGP1202.jpg
高い技術・熟練が必要とされる、木球や三角錐


■「なるほど…では、目黒さんがおもちゃづくりをやめたら、
もう汽車ポッポは買えなくなってしまうかもしれないのですね?!」

(目)「そうなるね。ネジもオリジナルだからね、作ろうと思っても、
他の人では作れないからね。」


■「最後に、自作のおもちゃで一番好きなおもちゃはどれですか?」

(目)「それは、『マイカー』だね。」

IMGP1198.jpg
マイカー 9,180円(税込)


■「即答ですね!名前も『マイカー』だし^m^」

(目)「マイカーには思い入れがある。一番最初につくった乗用玩具。

あえてプラスチックの車輪を使い、車輪が本体よりも出っ張るように設計し、
畳やどこにぶつかっても傷つかないようになっている。
ハンドルの軸はななめについているが、それが技術。

自分の中では『マイカー』が一番だけど、実際はお客さんが選ぶ時には、
後からできたこのウサギにもっていかれてるけどね(笑)」

rabbit.jpg
ラビット 12,960円(税込)

■「お忙しいところ、貴重なお話をありがとうございました!」

-------

暇さえあれば、欧米をはじめ世界中、そして日本中のおもちゃを
視察しているという目黒さんの、おもちゃづくりに対する飽くなき姿勢や、
技術の高さが垣間見えるお話でした…

またひとつ、おもちゃに対する視野が広がったように思います。
そして、現代の消費のあり方、おもちゃの見る目、に対する警鐘も…
ズシンときましたね。


最後に目黒さんのお写真を撮らせていただけるよう、お願いしたのですけれど、
写真は苦手!…とのことでした。残念!!

でも、握手させていただくと、なにやら
手のひらにボコッ!と固い盛りあがったものが?!

長年のおもちゃづくりでできた、タコでした。
まじまじと見せていただいた目黒さんの手は、職人のそれでした。

かっこいい!!!


作り手の顔の見えるおもちゃ…
汽車ポッポに、より一層の信頼と愛着が湧きました^ ^

IMGP1213.jpg
KOIDE東京オフィスは、スカイツリーの真下でした!近くで見ると、やっぱり大きい~◎ ◎


「子どもが使うものだからこそ、最高の配慮を」
「子どもが使うものだから、こんなものでいい」

子どもが使うおもちゃや道具がもつ背景にある
↑↑こういった作り手の意識の違いがもたらす結果は、
目には見えないかもしれないけれど、あまりにも大きい…


私は『汽車ポッポ』のビジュアルにまず惹かれたのですが、
『内面は外見に表れる、だから外見は大事!』

…そんなことも再びヒシヒシと実感した、貴重なインタビューだったのでした。


目黒さんのお作りになっているおもちゃや木のパーツ、
もし気になった方がいらしたら、こちらでラインナップが見られます^ ^
◆KOIDE東京ホームページ&ウェブショップ

おもちゃは、全国の百貨店など(都内なら松屋銀座・三越・伊勢丹など)で、
木球などの木製パーツは、東急ハンズなどで取扱いしているそうです。

私は「わなげ」と「木球」が気になっています…
またお店に見に行こう~っと…(-v-)

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-3 Comments

hana*゜ says..."作り手の方のお顔とキモチ"
作り手の方のお顔やキモチが分かると、
よりそのモノがステキ感じ、思い入れが深くなる気がします。

おもちゃの作り手に会いに行きお話を聞く・・なんて、
考えたことなかったけれど、
とてもステキなことだなぁと感じました(^^)

最近揃えたいおもちゃが多くて、お値段を気にしてしまうけれど、
こういった裏話を教えていただくと、
お安さばかり追求(もちろん、それだけではないのですが・・)
してしまうのもいけないなぁと反省しました(><)
なかなか全てを納得いくモノで揃えるのも難しいのも現実ですが。。。

あと、「作り手」と「ようつく」に関連して・・・
幼稚園でも保育園でも学校でも、給食があるとしたら、
その作り手の顔が見えることも大事かなぁって感じています。

「このおばちゃん(おじちゃんでも!)が、一生懸命作ってくれたお料理!」と思って食べるのと、
誰が作ってくれたかワカラナイお料理を食べるのとでは、
子どもの気持ち的に違う気がします。

もちろん、作ってくださった方のお顔が見えずとも、
感謝して食べることができるようにならなければ・・とも考えるのですが、
小さな子はそこまで想像力を働かせるのって難しい気がして。
小さい時の経験がもとになって、
顔の見えない作り手にも感謝できる気がします。

実際に、私は保育園で給食を作ってくださった先生方とも
いまだに交流があって(祖母もそこで働いていたこともあるのですが)、
離乳食についての資料をいただくなどしています。
妹の結婚式まで、遠くから来てくださいました。
それくらい、お世話になっています。
小さい時に作ってくれた美味しい給食の味も、覚えています(^^)

「食」って、身体だけではなく心も作る要素があると考えるので、
それに関わることって大切にしたいなぁと(^^)

あと、以下ちょっと鍵コメで書かせてください。
お返事(もちろん、読んでいただいただけで嬉しいので無くとも!)は、
一括で(^^)
2015.01.27 01:52 | URL | #5geqIAco [edit]
says..."管理人のみ閲覧できます"
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2015.01.27 02:03 | | # [edit]
静かな生活 says..."hana*゜さんへ"
承知しました。
給食を作ってくださっている職員の方と、ふれあう機会は必ずカリキュラムに設けます!(-v-)

hana*゜さんは今でも保育園の先生と交流があるのですね?!
す、すごい…◎ ◎
それだけ長く信頼できる方が作ってくれる給食を食べられる園児、本当に幸せですね!!
我が幼稚園にも、そんなスタッフさんが来てくれるといいのですが…(-v-)


私も、保育園~小学校、すべて手づくり給食で、とてもおいしかったんです。
それだけは本当によかったな…と今でも思います。
「食」の楽しみがないなんて、人生の大半を失うようなものですよね…
さらには、今現在、いちばん好きなレストランも、作り手の顔が見えるレストランです^ ^

食って、本当にいのちに直結するものですしね、
やっぱりおいしいものや気持ちのこもった料理って、
人生においてインパクト大きいですよね^ ^


環境改善・リフォームの件は、違うんですー!^ ^;
ご期待に沿えずすみません…
でも、これから遊びに関して、色々やろう!とか手伝って!という話もあるので、
どうなるかわかりませんが、新展開が自分でも楽しみです^m^

そしてー!!!
初めて聞きました、その保育。
よさそう~~~いいな~~~~
ちょっと調べてみますね!^ ^

でもhana*゜さんが、要警戒!の園出身とはどーしても思えない 笑
2015.01.29 02:07 | URL | #- [edit]

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