『山口小夜子 未来を着る人』展を観てきました
4*** 双子2歳8ヶ月 ***
東京都現代美術館で、2015年6/28(日)まで行われている
『山口小夜子 未来を着る人』展に行ってきました。
先に見に行っていた義理の母から、
『すごくよかった!今まで日本で見た展覧会の中で、滞在時間最長だった。
○○ちゃん(私)も好きだと思う。双子はみててあげるから、行ってきて!』
と、ありがた~いお申し出があり…
お言葉に甘えて行って参りました(-v-)
山口小夜子さんといえば…
世界的なトップモデル。
モード界で活躍する日本人モデルの先駆け的存在…という認識でした。
数年前に、57歳で亡くなった時はニュースで知りました。
パリコレなどで活躍している時期は、リアルタイムでは知りませんが、
(というか、生まれてない)
小5~6の頃から『装苑』という服飾系のファッション誌を読んでいたこともあり、その存在は知っていました。
しかし…
今回の展示をみて、ビックリ。
この方、モデルのみならず、女優・舞台衣装デザインなどなど…かなり幅広く活躍された模様。
もともとは絵を描くのが得意で、服飾の専門学校生だったところからのモデルデビューだったそうです。
モデルとしての表現のみならず、それぞれのお仕事のクオリティが…すごい!!
広告写真はどれもこれも、魅入ってしまうものばかりなのですが、
ただただ服を着せられて、メイクされて、ポーズしてる…というだけでなく、
「このカメラマンは“余韻”を撮ろうとしている…
その瞬間にシャッターが押されているのがわかる…」
と感じる、モデル対カメラマンの緊迫した一騎打ちの描写なども紹介されており、印象的でした。
ご自信も生粋の表現者・稀代のクリエイターだったのですね…
自分の意見をもったモデルさんやタレントさんはたくさんいると思うけど、
哲学や思想を持って、それをありとあらゆる表現方法で発信していくモデルって、今はいないんじゃないかな???
山口小夜子は『SAYOKO』という一ジャンルをつくった…
というようなことが解説にあったけれど、なるほど納得の、珠玉のクリエーションの数々でした。
↑1970年代に、ヨーロッパでSAYOKOブームの大旋風が起こり、マネキンの会社が『SAYOKO』というマネキンを制作し、ヨーロッパの都市にはこのマネキンがずらりと並んだのだとか。
山口小夜子さんの写真や映像から発される、妖艶な雰囲気そのまま…
怖いのについついずっと見入ってしまう…
なんとも不思議な魅力にあふれたマネキン。。。
↑舞台衣装も多く手がけられたそう
↑空き缶をスクラップしてつくったネックレス
今回、観てみて印象的だったのは、山口小夜子さんのその変幻自在ぶり。
若い頃の写真は、あどけなかったり、色っぽかったり、妖しかったり…
圧倒的な存在感や個性がありながらも、結局のところ実体がよくわからないつかみどころの無さ。
いつも変わらない芯がありながらも、いかようにも変われる柔軟性。
メイクのせいもあるかと思いますが、これだけ写真や映像見たのに、結局山口小夜子さんって、どういう顔の方なのか…
全然わからないし^ ^;謎は深まるばかりで…そうやってどんどんこの人の魅力にひきこまれていってしまうのだろうな。
貴乃花の横綱相撲や、全盛期のフェデラーのテニスみたいなものかしら。
実力があるから、どーん!と相手を受け止めながらも、他の人には到底マネできない、オリジナリティあふれる独自のプレイができてしまうという…
あと思ったのは、もう何十年も前の写真だったりするのに、全然古さを感じないんです…
当時からカメラの技術も向上しているでしょうのにね。
完成形や真理に近いものって、古びないのですよね…
とても良かったです。
アートや舞台やコンサートなど…文化的なものに触れるといつも思うのですが、目の前の家事や育児に忙殺される毎日で、
カッピカピに乾ききった細胞に、水がぶわ~~~っと浸透して行き渡る感覚が今回もありました^ ^;
忙しいと目の前のことだけに精一杯になっちゃうけれど、たまにはこう異次元空間にワープしないとダメね…(-v-)
小さく凝り固まっちゃう。
【おまけ】
双子は…
↑船を見たり…
↑川で魚を見たり…
↑噴水のしぶきに興じたりしていました…(-v-)
↑萩の花が咲き始めていました^ ^
展覧会の後は、義理の実家にお邪魔。
↑息子がレゴで、レゴの機能(ブロックをつなげる)を完全に無視した作品を作っていました。
船の中にコーンとタイヤを積んだだけ~…^ ^;
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